人間は体内時計があるので、太陽が出たら目が覚めて暗くなり夜になると眠くなるという生活リズムが整っています。でも新生児は、1日のリズムがすぐに身につくわけでは無くお父さん、お母さんの手助けが必要になります。生活リズムの作り方や睡眠リズムの整え方などまとめていきます。
生活リズムを整えるのは大切??
成長への影響
生活リズムを整えることで赤ちゃんの今後の成長や幼児期等に大きな影響が出てきます。「昼は活動して夜はしっかり眠る」という基本の生活の流れが心身ともに成長する基礎となるのです。
脳への影響
昼に体を動かして、夜は質の良い眠りにつくと成長ホルモンの分泌を活発にし、健康的に心や体が発達します。
いつから生活リズムを作ればいいのか?
いつからという決まりは全くありません。なので、少しずつ進めていきましょう。新生児の時は、赤ちゃんのペースで大丈夫です。生後1〜2ヶ月ごろは昼夜関係なく寝たり起きたりの生活なので無理に時間を決めたりとかはしなくて良いです。生後3〜4ヶ月ごろは昼夜の違いが少しずつわかってきますのでこの時期から少しずつ始めると良いでしょう。
リズムの作り方のコツ
コツとしては起きたらカーテンを開けて日光を取り入れます。日中は体を動かしたり、少し外に散歩に出たり窓を開けて外気浴することもいいかもしれません。少し陽に浴びただけでも、子どもは体力を消費するので疲れて寝てくれることもあります。夜寝る時は、部屋を暗くして眠る環境を整えてあげましょう。続けることが習慣づけになるので成長に合わせて進めてみてください。
月齢別の生活リズム
新生児
15〜20時間眠ります。3、4時間おきに目を覚ましてその都度授乳とオムツ替えを繰り返しお世話が大変な時期になります。眠りすぎたり眠りが浅かったりと一人一人リズムが違うので心配しすぎずに赤ちゃん自身に合わせたリズムを見守ってあげてください。
生後3ヶ月
このころになるとまとまって眠れるようになってき、1日に14時間程度眠ります。昼夜の区別がついてくるのもこの時期です。昼間に起きて活動する時間も徐々に増えてくるかと思います。まだ夜中に目覚めて夜泣きが見られることもありますが、新生児の時と比べたら落ち着いたかなと安心できるかと思います。
- 就寝2時間前にはお風呂に入る
- お部屋を朝は明るく夜は暗くすることを意識する
「早寝早起き」の習慣づけが大事なので大変かと思いますが規則正しい生活を心がけましょう。
生後6ヶ月
昼夜の区別がはっきりとわかってきて、お昼に2〜4時間の昼寝を1,2回し、夜に6〜8時間程度睡眠が取れるようになってきます。この時期から見られるのが「夜泣き」になります。赤ちゃんの睡眠と覚醒の切り替えがうまくいかないことなどいろいろ要因があると言われています。
- 起床・就寝の時間を統一する
- 同じ時間に昼寝を促す
- お風呂の時間を一定にする
引き続き規則正しい生活の心がけが大切になります。神経質に考えてしますとお母さんお父さんのストレスとなってしますので「このくらい大丈夫!」という気持ちで進めてくださいね。
1歳ごろ
睡眠時間は1日11時間程度になってき、昼寝も1回とる程度になります。お昼寝は15時頃までなど決めて夜寝る時間がずれないように心がけましょう。日中に体を動かしたり、活動することで夜の睡眠に入りやすくなると思います。
- 眠る前の儀式を作る(絵本を一冊読む・好きな歌を歌う等)
生活リズムを整えると良いこと
集中力が育つ
集中力を高めたり感情をコントロールするホルモン「セロトニン」は沢山眠って起きて太陽の光を浴びることによって分泌されます。分泌が減るとイライラすることが増え攻撃的になります。
抵抗力がつく
暗い部屋で眠っていると「メラトニン」が分泌されます。感染症などへの抵抗力が高まるので病気にかかりにくくなります。
まとめ
生活リズムはお母さんと、お父さんの影響も大きく関わってきます。乳児期のリズムが今後の成長へつながっていきます。一緒に生活リズムを整えて、規則正しい生活を心がけ健康的な生活を目指してみてください。
❀職歴 保育士8年
❀資格 保育士・幼稚園教諭二種免許
❀壁面制作大好き
☆子ども一人ひとりに合わせた個別性の保育を行っています☆