小さなお子様、あるいは大人でもこれを持つと安心するタオルやぬいぐるみ、毛布などはありませんか?
どこに行くにも一緒じゃないと落ち着かない、寝る時も一緒だと安心する物があったり・・・
保育園に持って行っても良いものかなど悩む方もいるかもしれません。
実際に保育園ではどうしているのか少しでも参考になればと思います。
ブランケット症候群とは?
・「ブランケット症候群」とは、おもに特定のアイテムに執着し、依存して手放せない状態のことを指します。「安心毛布」や「タオルケット症候群」や「ライナス症候群」と呼ばれることもあります。
”ライナス“とはスヌーピーで有名な漫画「ピーナッツ」に登場するキャラクターの名前でいつも青い毛布を持っていることからつけられたそうです。
ブランケット症候群と思われる症状
1)手放すと不安
・肌身離さず持っている物がなくなると、何も手につかない、見つけるまで探さないと気が済まないなどの症状がみられます。
2)ないと眠れない
・その物に愛着があり、それがあることで安心して眠れる。ないと不安で眠りにつくこともできなくなる。
3)洗濯を嫌がる
・匂いや手触りにこだわりがあり、汚れていてもそのにおいや肌触りが変わってしまうことを嫌うようです。
ブランケット症候群が起こるきっかけ
〇卒乳、断乳
〇弟、妹の誕生
〇幼稚園、保育園への入園
〇大きな環境の変化があった時 など…
環境が変わり心の変化が芽生えて、起こるようです。ブランケット症候群になるのは愛情不足と言われがちですが子どもの自立の一歩と考えられています。
保育園ではどうしているの?
- 保育園でも毎日欠かさず小さなタオルや布団を持ってくる子どもがいます。
最初はどこに行くにも一緒で外遊びに行くときに「汚れるから置いておこうか」と声かけても泣いているほどでした。
月齢が高くなるにつれて、「今から外行くから、ロッカーに自分で片付ける?」と先に聞くと自ら片づけに行き、褒められるととても嬉しそうでした。
それから「今から○○するから片付けよ!」など声をかける片づけて、子ども自身の好きなことが始まる時に気持ちの切り替えができるようになってきて、制作や外遊び等楽しいことをしている時はタオルの存在を忘れるようになり少しずつタオルなしで過ごせるようになってきました。
無理矢理離さずに、遊んでいて忘れている時に片付け、思い出したら渡すを繰り返し、少しづつ手放せるようになってきています。
ブランケット症候群はやめさせるべき?
心のよりどころにしている物なので急に離すと、心のバランスが崩れて気持ちが不安定になってしまいます。無理に取るのではなく、自分から手放すのを待ってあげることが大切だと思います。
まとめ
心の成長とともに自分から手離していくので、子ども達が自立している過程なんだと思って安心して見守ってあげてください。
❀職歴 保育士8年
❀資格 保育士・幼稚園教諭二種免許
❀壁面制作大好き
☆子ども一人ひとりに合わせた個別性の保育を行っています☆