痒みをおさえる方法は?子どもの痒み和らげるための大事なポイント

こどもの健康

肌トラブルには大人も子どもも悩まされますよね。

肌トラブルの症状の中でも特に苦しいのは掻痒感があること、つまり痒さを感じる事と思われる方も多いと思います。

特に子どもは痒みを我慢することが難しく、ついつい掻いてしまいなかなか治らずどうしたらよいのかと悩んだこともあると思います。

今回は、どうして痒みが発生するのか、また掻痒感(痒み)が起こった時にすると良いことをお話ししていきたいと思います。

どうして痒くなるの?

痒みが起こる原因の例

  • 皮膚に付着した物質による炎症
  • 肌のバリア機能の低下(アトピー性皮膚炎など)によりアレルゲンや細菌が容易に真皮に侵入する

といったような、外からの刺激物質が体の中に通りやすくなったり、皮膚に付着することによって痒みを感じやすくなります。

痒さはどうすると緩和するの?痒い時にあまりしない方がいいことは?

痒みを起こす原因・誘発因子をできるだけ取り除いてあげることが大切です。

痒みを起こす原因

物理的刺激(肌着・圧迫・擦り傷・こすれなど)・化学的刺激(汗・汚れなど)、及び不安・興奮などがあります。

誘発因子

仮性アレルゲン(ヤマイモ・たけのこ・エビ・カニ・古くなった食品など)があります。では、ここで具体的に原因・誘発因子を取り除く方法をお話ししていきます。

①寝具や衣類の素材、しわ・縫い目などが刺激になっていないか

※衣類のゴムがきつすぎないかみてあげましょう。

ポイント

しわ・縫い目・タグなどによる刺激を取り除いてあげましょう。 肌着は吸湿性に優れた木綿素材がおすすめです。肌トラブルの際はフリースやジーンズを着用すると、痒みを増すことがあるので気をつけましょう。

②室内の温度・湿度の調整

夏季:直接、皮膚を掻いてしまうことを予防するために長袖の衣類の着用するのも1つの方法になります。

冬季:暖房の使用は体を温めすぎないようにしましょう。

ポイント

体が温まることで血管が拡張したり、肌が乾燥することによって痒みを引き起こすことがあります。痒みに敏感な子どもは長袖の衣類を着用し、体を温めすぎないことに気を付けましょう。

血管が拡張する一例

  • 熱いお湯に浸かる
  • 長時間お風呂に入る
  • 運動

などがあります。日常生活において制限することが難しい場合もありますが、気を付けておくとよいでしょう。

③清潔を保つ

怪我をした時や肌トラブルの際に出ることのある滲出液や汗、皮脂などが混ざって痒みを引き起こすこともあります。

ポイント

入浴やシャワーで汗を流し、皮膚を清潔な状態にしましょう

(入浴やシャワーができない場合は濡れたタオルで体を拭くという方法もあります)

タオルでゴシゴシ拭くのも刺激になるため、柔らかいタオルなどで押さえるようにして水分を拭き取ってあげて下さい。

④爪を切る

皮膚に与える刺激を少なくするために、爪を短くしておく

⑤痒いところを冷たくする

氷枕などを使って、痒いところや頭部を冷やして上げることで痒みを軽減することができます。しかし、冷やしすぎるとかえって痒みを起こすこともあるため、冷却剤は直接皮膚に触れないように、タオルでくるんでから使用すると良いでしょう。

⑥気分転換を行う

気分転換を行うことで、痒みから意識を遠ざけることも大切です。

テレビを見たり、本を読んであげたり、散歩に連れていってあげたりと何かをすることで痒みを忘れて精神的な安定が図れることもあります。また、手を使った遊びや好きなことに集中していると痒みが気にならなくなることもあります。

⑦室内の掃除

掃除をしてホコリや、ダニ、カビを取り除くことも大切です。

⑧髪の毛を切る・くくる

顔や首などの痒みは毛先で刺激されることもあるので、髪の毛があたらないようにするのも良いと思います。

⑨痒い所を保護する

掻いてしまいやすい部位に包帯を巻いたり、手に二重構造の手袋をつける

これらのものは市販されているので使ってみるのも良いかもしれませんね。

まとめ

今回は痒みに関することについてお話をさせて頂きました。

痒みは痛みよりも耐えがたいと言われることもあるくらい苦痛ですよね。

痒みの原因を取り除いたりして、環境を整えることが苦痛を和らげるための大事なポイントになってきます。早めに痒みの悪循環を断ち切り、日常生活を快適に過ごせるようにしましょう。

また、子どもにとって活動制限や苦痛の少ない予防を行っていくことも大切なポイントですね。

参考文献

医学書院 専門分野Ⅱ 小児臨床看護概論・小児臨床看護総論 小児看護学①
医学書院 専門分野Ⅱ 小児臨床看護各論 小児看護学②
メデックメディア review book for nurse 2017

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