近年は、様々な地域で地震や豪雨被害などの自然災害が起こっています。いつ自分の地域が自然災害に見舞われてもおかしくない状況です。そんな時の為に、その場で対応できる知恵を身に付けて赤ちゃんの命を守る為にも備える事が大切です!
今回は、赤ちゃんの防災について考えていきたいと思います。
★防災マップを確認しよう!
防災対策としてまず初めにやってもらいたいのは、ハザードマップの確認です。災害による被害を予測し、その被害範囲を地図化したものです。 予測される災害の発生地点、被害の拡大範囲および被害程度、さらには避難経路や避難場所などの情報が既存の地図上に図示されています。自分がどこに逃げるべきかを災害が起こる前に知ることができますよ。
*自分の住んでいる地域の防災マップは各行政地域毎のHPなどに掲載されています。早め早めの確認を!!
★家の中の安全対策
① 家具を固定して部屋の中を安全に!
・背の高い家具(タンス.食器棚.本棚)などは、倒れないようにしっかり固定しておきましょう。
・寝室は、落ちてくる物、倒れてくるような物は置かないようにしましょう。
・扉のある物は、留め具などを付けて、地震で開かないようにする。
※家具、ピアノなどは、転倒、移動防止対策を行う。
② ベビーベッドは、安全な場所に置く!
・キャスター付きの物は、ロックをかけておきましょう。ロックがない場合、防災用品のキャスターロックなどもありますので取り付けて下さい。
・ガラス窓の近くにベッドがある場合、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼りカーテンを閉じて下さい。割れたガラスの飛散から赤ちゃんを守りましょうね。
・ベッドの上は、落ちてくるようなものは置かないようにしましょう。
③ TV台の上のTVなども危険になります!
・ベビーベッドの近くにあるTVやピアノなどの動きそうなものは、移動防止マット等で防止を行い、扉のあるものは止め具をつけましょう。ベビーベッドの周囲の安全対策をしっかりと行いましょうね!
④ 懐中電灯やスリッパを備える!
・停電時に使用する懐中電灯や割れたガラスなどでの怪我を防止するスリッパは、手の届くところに備えましょう。避難リュックに入れておくのもいいですよ!
★避難する際の注意点
《赤ちゃん連れの避難で気を付けること》
・避難する時は、ベビーカーでの移動は避けましょう。地震後の道路には瓦礫などが散乱しており子どもを連れての避難はとても危険です。なので避難時は、子どもと密着できる抱っこ紐がお勧めですよ。おんぶタイプの紐は、両手もあき荷物も持つことが出来ます。足元もしっかり見えるので安心ですよ。
一方で、ベビーカーは荷物を運んだり避難所で赤ちゃんを寝かしつけたり活用することができます。
※避難の最中、人の多い場所や障害物の多い場所では、バランスを崩して転倒することも…。大人が倒れると、抱っこしている子供にまで危険が及ぶので気をつけて下さい!
*抱っこ紐や靴を履かせる時間がない場合もあるので、事前に防災リュックに入れておくといいでしょう。
★赤ちゃんに必要な防災グッズ
・災害にあった場合、避難するときに必要なものはたくさんあります。何が必要なのかは事前にチェックしておきましょうね!
《防災グッズ一覧》
🔹保存水
赤ちゃんの水は、軟水にしましょう。防災用のお水は、5年以上持つ長期保存水を用意して下さいね。大きい地震があると品切れが相次ぎますので、平時に用意しておくことをおすすめします。
🔹液体ミルク
災害時、特に水不足も考えられます。なので液体ミルクがあれば解決できます。持ち出し用だけでなく、自宅避難時やお出かけ時にも使るので、用意しておきたいですね。
持ち出し用の粉ミルクの場合は、小分けされたものを!
🔹使い捨て哺乳瓶
哺乳瓶は、旅行やお出かけ時にも重宝する使い捨てがおすすめです。
蛇腹式のものや、中の専用バックだけ取り替えれば良いものもあるので便利です。
普通の哺乳瓶の場合、使用後は洗浄消毒しなければなりません。水が不足する災害時は、衛生的な使い捨ての哺乳瓶を持っていると安心ですよ。
*普段使っている哺乳瓶から別のものに変えると、急にミルクを飲まなくなる事も…。災害時に飲まないと意味がありません。いちど使ってみて慣れさせておくことをおすすめします。
🔹離乳食
1度は食べさせてみて下さい。そして、しっかり食べてくれるものを用意しておきましょう。
持ち出し用の防災リュックに入れておくものは、缶詰よりもレトルトの方がスペース的にもゴミを考えても便利です。
🔹スプーン.ラップ.皿
スプーンは金属の物でもいいですよ。離乳食を食べるお皿は紙皿やシリコン製のものをお勧めします。紙皿は使い捨てでかさばらずに良いですよ。
シリコン製の皿は柔らかいので少し小さくして避難リュックに入れておくことができます。
食器は、ラップを巻いて使えば洗い物をしなくていいので便利です。ラップを巻いて使い、使用後はラップを捨てれば洗う必要がありません。水が手に入りにくい災害時には助かります。
🔹おむつ
赤ちゃん用のおむつ(紙オムツ)はあらかじめ多目に防災リュックに入れておきましょう。定期的にサイズの確認をしましょう!
🔹脱臭袋
災害時は脱臭袋の方がニオイを軽減させるのでお勧めです。
🔹おしりふき
おしりふきはウェットティッシュ代わりにもなりますし、体を拭くのにも使えますよ。災害時は水が使えないので、大人がウェットティッシュとしても使えるのでおしりふきは大活躍します。
🔹ウェットティッシュ
赤ちゃんの場合、ノンアルコールのものにしておきましょう。ミルクの飲みこぼしなどの時にも使えますよ。
🔹チャック付きポリ袋(ジップロックなど)
食べかけの物や残り物を入れたり、袋に入れて混ぜて離乳食を作ったり、濡れた服を入れたり、財布代わりにしたりと何かと重宝しますよ!
🔹防災頭巾.抱っこ紐
防災リュックに入れておくと、とっさの時にも慌てずに行動できます。
防災頭巾は、日頃から遊びの中でも被ったり触ったりと慣れておくのもいいでしょうね。
★まとめ
災害は、いつ起こるか分かりません。日ごろから備蓄を心がけて、いざと言う時にスムーズな避難が出来るようにしておきましょう。もしものために、必要なものを事前に揃えて万全な対策をして下さい
『備えあれば憂いなし!!』
しっかりと子供のために準備しておきましょう。
職歴 保育士20年
資格 保育士資格*幼稚園教諭二種免許
今まで経験してきたことを存分に発揮していきたいと思います。
子どもの秘めている力を引き出して、職員、保護者と共に喜び笑い合える環境作り、しっかり寄り添う事を大切にしながら日々奮闘中!