いつもと違うは危険のサイン! 揺さぶられっこ症候群について(高い高いは危険??)

こどもの健康

子どもが泣き止まず、あやしているつもりで抱っこして揺らしていることってありますよね?? 喜んでいるからとついつい激しく高い高いしてしまったり…しかし、揺らしたり激しく高い高いすることは、場合によっては一時的ではなく、将来にも「後遺症」が残る可能性があります。ニュースや新聞で揺さぶられっこ症候群という言葉を聞いたことがあるでしょうか?日本小児科学会では「乳幼児揺さぶられ症候群」とよばれ、首の筋肉が未発達の乳幼児において、揺さぶられるという状態は特に注意していく必要があります。

その危険性について、注意点をご紹介します。

揺さぶられっこ症候群とは

激しく揺らされることで脳が傷つき、眼などにも深刻な損傷を与えます。生後間もない頃は、頭蓋骨と脳に隙間があり揺さぶられることによって血管が傷つき出血が起きるのです。

① 症状について

揺さぶられっこ症候群になると引き起る症状は…

  • 長時間ミルクを飲まない(6時間以上)ことがあります
  • 表情が乏しく笑わないことがあります
  • 反応がない、もしくは反応が薄いことがあります
  • 目が合わないことがあります
  • けいれんを起こすことがあります
  • 長時間眠り続けることがあります

こういった症状は、「網膜出血」「くも膜下出血」になる恐れも…

② 症状が出たときに考えられる原因

 揺さぶられっこ症候群になりやすいのは、新生児〜生後6ヶ月未満です。 頭蓋骨が大きく、首の筋肉が弱いため引き起こしやすいと言われています。

  • 泣き止ます際に、あやすため高い高いをした
  • 車内で急ブレーキをかけた
  • ミルク後ゲップをさせるため、激しく揺らしながら背中を強く叩いた
  • 楽しませるために激しく高い高いや、空中へ少し投げ上げた

③ 後遺症について

揺さぶられっこ症候群になり、発見や治療が遅れたりすると成長への影響や重たい後遺症につながることがあります。

  • 視力障害
  • 学習障害
  • 運動障害 等々…

普段から気をつける点

生活している中で普段から起こらないように予防できる点があるので気をつけてみましょう。

  • 身体を激しく揺さぶらない。
    →あやす時は「1秒間に1回程度」
  • 車に乗る時は月齢に合ったチャイルドシートを使用する
  • 体をさする時は優しく

泣き止まない時はイライラしないこと!

揺さぶられっこ症候群で亡くなるケースも多々あります。たとえ、泣き止んでもらいたい、あやしたい、喜んでもらいたい一心で激しく揺さぶってしまったなどでも、虐待が疑われてしまうこともあります。赤ちゃんはまだまだ小さくか弱い存在です。大人に抱っこされている状況は、大人がジェットコースターに乗っているようなものです。急に止まったり動いたりする時に赤ちゃんが受ける衝撃は計り知れません。

赤ちゃんがなかなか泣き止まずイライラしたり、泣いている原因が分からずストレスに感じてしまったりすることもあるかと思います。生後間もない時の子どもたちは泣くのが仕事です。もし、赤ちゃんが泣き止まないことにイライラしてしまった時は落ち着いて下記のような行動をとってみるのも一つの手かもしれません。

イライラしたら

安全なところに赤ちゃんを寝転ばせ少し距離をとり、一旦落ち着いて深呼吸してみてください。 人間の怒りの感情はそれほど長続きしません。赤ちゃんが泣いていることに30分、1時間と怒り続ける自分を想像できますか?怒りと上手に付き合い、コントロールすることを心がけてみてください。ですが、イライラが毎日の積み重ねで、もうだめだ!と思ったら、周りに助けを呼び頼ってください。助けを求めることは勇気がいることかもしれませんが、市などの機関に頼ることも考えてみてください。育児で倒れてしまわないようにストレス発散も大切です!!友達と電話や家族に頼るなど発散方法を見つけてみましょう。

泣き止ませるテクニック

赤ちゃんが泣いている時は何らかの原因(空腹・排泄・睡眠…)があります。それを取り除いてあげると機嫌も良くなりますが、それでも泣いている時に使える方法を紹介したいと思います!

音を聴かせたり映像を見せたり、気をそらせるなど効果があります。

  • ビニール袋のガサガサ音を聴かせる
  • 泣き止ませ動画を流す

他には…

  • 好きなおもちゃや絵本を読む
  • 触れ合い遊びをしてスキンシップ
  • 外に出て気分転換

など色々あります。

ぜひ試してみてください!!

まとめ

揺さぶられっこ症候群は普段の生活では発症しないと言われています。優しくスキンシップをとりながら子どもと接して楽しく過ごしてください。泣き止まない時や思い通りに行かない時にイライラして赤ちゃんの体を揺さぶることは絶対にやめてください。

心にゆとりを持てるように自分自身もケアしながら子育てを楽しんでくださいね!

こどもの健康
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