[過飲症候群を防止]赤ちゃんに与えるミルクの適量とは? 欲しがるサインや与えすぎない方法をご紹介します

こどもの健康

新生児のころのミルクは欲しがるだけあげていい、そのようなイメージを皆さんお持ちではないでしょうか?母乳やミルクのあげすぎによる過飲症候群という言葉があります。母乳やミルクをあげすぎたことによって、赤ちゃんのお腹がパンパンになったり鼻づまりになったりと、赤ちゃんが沢山ミルクを飲んでくれると安心するもののミルクの飲み過ぎる原因や注意点について書いていきます。ご自身のお子さんが過飲症候群かも?と思われたときに参考になれば幸いです。

ミルクを欲しがるサイン

  • 泣き出す
  • そわそわしておっぱいを吸う様に口を動かす
  • 口をパクパクしておっぱいを吸う様に口を動かす
  • 指をくわえる

ミルクを欲しがるサインは子ども一人一人違うと思います。ご自身のお子様のサインを見極めあげてください。

ミルクの量の目安

・生後半月まで         80〜100ml 7〜8回

・生後半月から生後1ヶ月まで  100〜120ml 6〜7回

あくまで目安なので子どもの体調など見ながらミルクの量を調節してあげてください。また、母乳はミルクに比べて消化吸収が早いので間隔や回数が多くなっても問題ありません。赤ちゃんの体重の体重がしっかりと順調に増えていっているかを確かめながら授乳を試みましょう。

新生児にミルクをあげすぎてしまう

十分ミルクをあげたのにまだ口を動かしていたり、泣いていたりとまだ足りていないのかなと思ってまたミルクをあげていることはないですか?ミルクをあげすぎているママは実は多いのです。赤ちゃんは満腹中枢が未発達なのでお腹が空いていなくても吸啜(きゅうてつ)反応によって、飲んでしまうといったことが多くあります。赤ちゃんは飲みすぎてしまうこともあるということを意識しながら授乳してもらえると幸いです!

吸啜(きゅうてつ)反応とは?

新生児は口に指や乳首が触れる事で反射的に吸う「吸啜(きゅうてつ)反応」と言うのがあります。お腹が空いているからといって口を動かしていると言うわけではないのです。

生後2〜4ヶ月頃まで続きます。十分に飲んでいても口に近づけると飲んでしまうのです。

飲み過ぎのサイン

赤ちゃんは飲みすぎのサインをお母さんに送ってくれます。お母さんがそのサインに気が付かず、まだ足りないのかなとあげてしまうと飲みすぎてしまうことがありますので注意してください。飲みすぎのサインの一例は下記のとおりです。

飲み過ぎのサイン

  • ミルクをよく吐いているが、抱っこすると重たい
  • お腹が張って苦しそう
  • 便秘や下痢である
  • 授乳間隔が4〜5時間開く事が多い

ミルクが足りているサイン

  • 血色がよく機嫌が良い
  • 肌の張りが良い
  • 体重が増えている
  • おしっこが1日6回以上出ている

適正な体重の増え方について

生後0〜3ヶ月までの望ましい体重増加量は1日あたり25〜30gです。新生児の場合は体重増加が多すぎなければ問題ありません。しかし、赤ちゃんは体重が思ったよりも増えたり身長が伸びたりする時期なので体重が一定に増えるわけではありません。

ミルクが足りていないサイン

  • 体重が増えない
  • 体重が減る
  • おしっこの回数が少ない
  • 授乳後すぐにミルクを欲しがる
  • 機嫌が悪く元気がない

飲みすぎてしまうと何が起こるか?

飲みすぎてしまうと「過飲症候群」になってしまう可能性があります。

過飲症候群のになると…

  • うなる
  • 足を突っ張る
  • お腹が大きく張っている
  • 鼻詰まりを起こす

といったサインから見られます。

過飲症候群かもと思われる症状は

  • 1日につき50g以上の体重増加
  • 吐乳が見られる
  • 喘息・鼻閉
  • 腹部膨満
  • 多呼吸
  • 便秘あるいは下痢
  • 神経症状

過飲症候群だとお腹がパンパンで臍ヘルニア(出べそ)になっている赤ちゃんも多く見られます。

白湯・果汁は要注意

ミルクをあげすぎているかなと悩んでミルク以外のもので補おうと考え白湯や果汁をあげようと思ってしまうかもしれません。しかし、新生児に与えてしまうと良くない飲み物になる場合もあります。

特に果汁は糖分が多すぎるので飲んでしまうと血糖値が高くなりすぎて食欲を抑えてしまう効果があり、ミルクの量が減ってしまう事につながってしまいます。ミルクは、必要な栄養が詰まっているので十分に取れなくなる可能性も出てくるので気をつけてくださいね。

まとめ

ミルクをあげても泣いているからミルクが足りていないのかなと思いあげてしまうと思います。ミルクをあげるだけが泣き止ます方法ではなく触れ合いを通してあやしてあげてください。

新生児は特に泣いてばかりの日々になりますが、たまにはお母さん・お父さんもリラックスして、外出できなくても少し外の風にあたったり、外気浴などしてみたりしてみてください。

ミルクや授乳は小さい時しかないのでこの時期を大切にしてくださいね。

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