保育園での「ん…?」Part.04 ハイハイしないで歩き始める赤ちゃんが増えている!? ハイハイを促すコツについても解説 

保育・子育て

赤ちゃんの成長はとても早いですね!

最近ではハイハイをしないで歩き始める赤ちゃんが増えているようです。

入園して1カ月、今まで支えてもらいながら座っていた子や、ずりはいをしていた子、同じくらいの月齢でも子どもの成長は様々です。

そんな中、保育園で一つの出来事が…。

少し前に「ずりはい」をしていた子どもが「つかまり立ち」「つたい歩き」をしていたんです!「え??ハイハイはしないの?」と少し驚いてしまいました。しかし、赤ちゃんの成長にとってハイハイはとても大切な過程と聞いたことがあります。今回は。そんなハイハイの重要性についてお話ししたいと思います。

赤ちゃんにとっての「ハイハイ」とは

ハイハイとは、手のひらと膝を床につけて四つ這いの状態のまま移動することをいいます。この四つ這いのハイハイのほかに、手のひらと足の裏をつけて移動する「高ばい」もあります。

しかし中には、ハイハイをとばしてひとりで歩き始める赤ちゃんもいます。

『ハイハイ』をする期間が短かったり、『ハイハイ期』をとばしてつたい歩きをしだしたりすると、この時期の発達が成熟せずその後の発育に影響を与えてしまう可能性もあります。

『ハイハイ』は、二足歩行へと向かうための大切なステップなので

しっかり『ハイハイ』できる環境・関わりをしていきたいですね!

『ハイハイ』で成長する2つの能力

運動能力を育てる!

ハイハイは首や肩の筋肉、背筋、腹筋、手指の筋肉など全身を使った運動です。

ハイハイをすることで体幹の中でも特に背筋が鍛えられバランスをとるのに非常に重要な筋肉ですよ。

また、目と手、手と足など、二つ以上の部位を同時に使う動作もハイハイをすることでうまくできるようになります。

この動作は協応動作といいます。協応動作が上手にできるようになると転倒しそうな時に危険を察知して手を伸ばすなど危機回避能力も鍛えらます。

バランス感覚に優れた運動神経の良い子を育てるのに大切な基礎運動なんですね!

脳の発達にもいい運動

腹這い運動(ずりばい)が重要。

親指で地面を蹴って進むという行動や手を使う行為は脳を活性化させます。

脳へ流入する血流量が増えることによって、脳神経へ栄養を届け、神経細胞が枝を増やし、脳が発達します。

たくさんの物に興味を持ち、移動して触ったり舐めたり、五感を使って確かめます。そうやって脳をフルに使うことで、五感が磨かれます。

*赤ちゃんがうつぶせで手足をバタバタさせ始めたら存分に動き回れるスペースを確保してあげましょう。

赤ちゃんの成長発達は多くの場合、

「首すわり→お座り→ずりばい→ハイハイ→つかまり立ち→1人歩き」といった流れで成長していきますが、ほとんどずりばいやハイハイをしないうちに歩きだすといったことがあります。腰が座らなくても座れるベビーチェアや歩行器の使用が原因の一つになることがあります。

『ハイハイ』をしない原因

ハイハイ時期の目安は、8~10カ月頃です。でも、厚生労働省の乳幼児発達調査をみてもわかるように、早い子では4~5カ月から始める子がいる一方、10カ月になってもしない子もいることがわかります。つまりハイハイができるようになる時期は個人差も大きいのです。

*考えられる原因は…

筋力が備わっていない

ハイハイには、手や足、腰、お尻の筋肉に加え、腹筋、背筋なども必要です。これらの筋肉が発達していないと、ハイハイの姿勢を保てず、動くこともできません。 

意欲がない

筋力が備わっていても、ハイハイをしない赤ちゃんもいます。

それは、「ハイハイをしてまで移動したくない」「する必要がない」と赤ちゃん自身が思っているのが理由なのかもしれません。好奇心や探究心、五感を刺激すれば、ハイハイをしだすこともありますよ。

*赤ちゃんは気まぐれです。原因がないのにハイハイをしないこともあります。ただし股関節の脱臼には注意しましょう。動きが不自然で心配なときは、小児科を受診してくださいね!

『ハイハイ』を促そう!

お座りはしたけれどなかなかハイハイはしてくれない…。

そんな時は

少し遠くにお気に入りのおもちゃを置いてみましょう!

あまり遠くに置くのではなく、「少し動けば手が届く」という微妙な位置、お座りをした赤ちゃんが前に手をつき、前かがみになれば届く程度です。そこから、徐々におもちゃを置く位置を遠くしていきます。

ママがちょっと離れたところから赤ちゃんを呼んでみましょう!

ほかの赤ちゃんがハイハイする様子を見せてあげましょう!

1歳近くなると、赤ちゃんは自分以外の子どもにもとても興味を示し、動きを真似したりするようになります。お友だちが楽しそうにハイハイをしている姿を見れば、少しずつハイハイに興味を持つようになるはずです。

自然に触れ合うことも、赤ちゃんの視覚、聴覚、触覚を刺激し、赤ちゃんの動きたいという意欲を高めることにつながるでしょう。

うちの子はまだハイハイをしない…と不安にならなくても大丈夫。

大事なのは、始めた時期ではなくて、どれだけハイハイを行ったかです。

まとめ

上記の事から『ハイハイ』の重要性も理解できますね。腕の力やバランス感覚を鍛え、体を動かすことで脳の発達も促すというハイハイ。赤ちゃんの成長のためにも、しっかりハイハイをさせてあげたいですね。

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