暑い日が続くようになりこの記事を読んでくださっている皆さんは、お茶をのんだりスポーツ飲料を飲んだりと水分摂取を行う回数が増えてきたと思います。大人にとって水分摂取は日常の一部であり、特に意識をしなくても喉が渇いたと思ったら自然に水分摂取を行うと思います。しかし、実際に「1日に必要な水分量の目安って知ってる?」と聞かれると、少し考えてしまいませんか?
実際に1日に必要な水分量を正確に把握し、正しく摂取することは意外と難しいと思います。
大人でも難しい「正しい水分摂取」は、子どもにとっては尚更むずかしく、1日に必要な水分量を摂り切れていなかったりするものです。さらに、乳幼児期やまだ幼い年齢の場合、嫌がって飲まなかったり、ジュースは飲むけどお茶は飲まなかったりと、「飲んでほしいのに飲んでくれない」と困ってしまう場面があると思います。
前回水分摂取についてお話させていただいたので、今回は水分摂取の工夫についてお話をしたいと思います。
工夫その1 声掛け
お茶を飲ませようとすると拒否をする様子を見せたり、口を開けてくれなかったりする時があると思います。ジュースだったらよく飲むのに・・と悩んだことはありませんか?
そんな時に声掛け一つかえるだけで飲んでくれると嬉しいですよね。保育園で行っている具体的な声掛けとして、
(例)「凄いねえ。お茶飲めるもんね。」
「○○くん/○○ちゃんが賢くお茶飲むところ先生みとくね。」などがあります。
子どもは褒められると嬉しくなります。そして褒められることで自己肯定感が養われたりチャレンジ精神が育ったりするので子どもにとって褒められることは成長・発達の面でもすごく大切なことです。なので、飲めていたら褒めてあげることももちろん大切ですが、飲む前に自分でコップを持てたり飲もうとする姿勢が見られたりしたらその過程も褒めてあげるとより良いと思います。そうすると飲んでくれたりする時もあります。
無理矢理口に入れようとしたりすると子どもにとって苦痛になるのでますます水分摂取を拒否する可能性が出てきます。
なので、少ししか飲めなくても「今日はこんなに飲めたね。凄いね。」と励ましたりして声掛けすることも大切です。
後は大人が先に水分摂取をして「おいしい!」と言ってみたり「飲んでみて。」と声をかけたりするとやる気がでる子どもも多いものです。
ぜひ、子どものペースに合わせて声掛けしてみてくださいね。
工夫その2 アイテム
声掛けだけではなかなか水分摂取が進まない時もあると思います。そんな時は水筒に入れてあげたりすると不思議と飲みだしたりすることがあります。
実際に園でもコップだと飲まない子どもでも持ってきている水筒を渡すと嬉しそうに飲んだり
なかなか水筒を離してくれない時もあります。
きっとお気に入りの水筒で飲めたりするのが嬉しかったりするんですよね。
なので、お気に入りのコップや水筒がある時はそういう物を使ってみても良いと思います。
まとめ
今回は水分摂取の時の声掛けなどについてお話をさせて頂きました。
水分が不足していると脱水になる可能性もあるのでしっかりと子どもにも水分をとってもらいたいところですよね。今回の記事を見てこんな声掛けの仕方や対応の仕方があるのか一回してみようかなと思って頂けたら嬉しいです。子どもには一人一人個性があると思うのでその子にあった声掛けなどを見つけるきっかけや手助けになればと思います。
病棟勤務、美容皮膚科を経て保育園で保育園看護師として働いています。
子どもが好きで子どもと関わる仕事ができればと思い保育園看護師になりました。
看護師の目線での気づきなどを皆様と共有できればと思います。