ちいさな『昆虫』と遊ぶちいさな子どもたちの世界

保育・子育て

子どもたちと戸外遊びに出かけ、草原を走り回っていると

バッタが子どもたちに追いかけられているかのように、ピョンピョンと跳び回ります。

すると、「あっ!バッタ!」とバッタをつかまえようと、体勢を低くして子どもたちもピョンピョンと跳び回ります。

保育士が「つかまえたー!」というと、子どもたちが駆け寄ってきて、

保育士の両手の膨らみに注目。

そーっと両手の指の隙間からバッタを見せると、子どもたちは興味津々。

私は、子どもたちにいろんなものに興味をもって、たくさんの経験をしてもらいたいと思っています。

虫を「怖い」と思う子どももいるし、「気持ち悪い」と思う子どももいます。

それは、子どもの素直な気持ちなので否定はしません。

私も実際のところ、虫が好きなわけではないのです。

だけど、私の好き嫌いとは関係なく、子どもたちの成長過程の中で大切な「興味」や「経験」に「楽しさ」をプラスして、深く関わりたいと思っています。

「怖い」「気持ち悪い」と思っていた虫を知ることで、少しでも興味がわくかもしれないし、好きになるかもしれません。

可能性は無限大です。

日々の体験の中で、虫に興味をもち始めた子どもたちには、絵本や動画で「遊び」を「学び」につなげていきたい。

ここで紹介したいのが、『なつやすみ虫ずかん』です。

「写真?」と思うほど、とても見事な細密画で描かれている図鑑のような絵本です。

私は、この細密画がとても気に入っています。細密画だからこそ見てしまう良さがあります。

実際に虫を手にとって観察しても、子どもにはここまで詳しく観察することはできません。

虫の脚やはね、不思議な顔など、見入ってしまうほど細密に描かれていて、とても勉強になります。

ある日、とても大きなコオロギを見つけました。

「あっ!これはバッタじゃなくて、コオロギだよ。コオロギはすごくきれいな鳴き声なんだよー。」と話すと、子どもたちは不思議そうで無関心な表情でした。

保育園に戻って、コオロギの鳴き声を動画で見せると「ぼくも!」「わたしも!」と近くで聴こうと集まってきました。

「私たちのように声を出して泣くのではなく、ふたつの翅をこすり合わせてきれいな鳴き声を出しているだよ。」とお話をして、いろんな虫の鳴き声を楽しみました。

「虫のこえ」という歌も、子どもたちには馴染みがありますね。

まつむしが「チンチロチンチロ チンチロリン」

すずむしが「リンリンリンリン リインリン」

こおろぎが「キリキリキリキリ」

くつわむしが「ガチャガチャガチャガチャ」

うまおいが「チョンチョンチョンチョン スイッチョン」

実際の虫の声を聴いてみて、子どもたちにはどんなふうに聞こえたのかな?など、子どもたちの「学び」は尽きませんね。

子どもたちは絵本が大好きだけど、すぐにビリビリにしてしまいます。

絵本をめくって絵本の世界を楽しみながらも、紙を破る感触を味わいたくなるのかもしれませんね。

私は保育園で、お気に入りの絵本をカラーコピーしてラミネートし、紙芝居のようにしたり、カードのようにして子どもたちと楽しんでいます。

絵本だけでなく、先日すてきなおもちゃを見つけました。

昆虫パズル」です。パーツが小さいので、小さな子どもが遊ぶには少し早いかもしれませんが、モビールにして飾ると、子どもの興味や刺激に繋がると思います。

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