赤ちゃんにとって抱っこは「自分が大切にされているな」と感じられる時です。信頼関係を築いていくうえでも大切なことです。しかし抱っこ癖が付くなどいわれることもありますよね。
抱っこがどういう役割になっているのか、どうして大切なのかをお話していきます。
抱っこの大切さ
最近では抱っこする機会が減少傾向にあります。抱っこひもが登場したことで、赤ちゃんを手で支えての抱っこが減ってきているからです。赤ちゃんにとってこれから守り育ててくれる人との愛着関係や信頼関係が大事になります。
言葉が話せない赤ちゃんにとって抱っこなどが大切なコミュニケーションの1つとなるのです。
お腹がすいた、おむつがぬれているなどで泣く赤ちゃんを抱っこしてあやしてくれて生理的欲求を満たしてくれる大人に対して、赤ちゃんは親に愛着心が芽生えていくのです。
成長で変わる抱っこの役割
大好きな人に抱っこされ肌のぬくもりを感じ、心も体も安心感でいっぱいになります。縦抱きになると子どもたちの視界も広がり、たくさんの景色を大人たちと共有してき、言葉にもつながって脳への刺激にもなりもなります。
一人で立って歩くようになると抱っこは気持ちを落ち着かせ安全な場所に変わります。抱っこされることで心を満たし、育んでいく大切な役割になります。
抱っこの役割
●命をつなぐ
動物は生まれてすぐに立って自分でおっぱいを求めます。人間はそれができず抱っこされることでおっぱいを見つけてミルクが飲めるのです。
●情緒の安定
不安や不快感を感じると泣くのが赤ちゃんです。
抱っこされて自分が大切にされているなということを知って安心し、情緒が安定するのです。
●愛情を知る
抱っこされることで特定の大人からの愛情を感じて、安心感を得ます。信頼感も芽生えてたくさんの感情を学びます、こうした感情から特定の大人への愛着関係が生まれて、愛情とは何かを知ることができます。
●五感の刺激
抱っこで子どもの視野が広がって、抱っこされることで移動の手段ともなります。「お花が咲いてるね」「わんわんだね」など話しかけることによって言葉を知り、眼や耳、脳など五感への刺激になっていきます。
子どもが心地よく思う抱っこ
●横抱き
お腹よりも高い位置で、目が合うようにします。首が座っていない時はしっかり腕で支えてあげてください。優しく語りかけて喃語を引き出す。1対1の大切な時間です。
●縦抱き
子どもの上半身が大人の体から離れないように抱っこします。大人の体を挟むように足を広げておしりを腕に乗せます。体のぬくもりが感じられるようにピタッと引っ付くのが大切です。
抱っこのし過ぎはダメ?
泣いたら抱っこをすぐするのはNG。
泣き出してすぐに抱っこするのではなく、なぜ泣いているのか理由を考えて取り除いてあげることが大切です。「おなかすいたの?」「おむつぬれてきもちわるいの?」など言葉をかけながら理由を探してあげましょう。
まとめ
一人遊びが上手でついついお母さんたちとのコミュニケーションが減ってしまうこともあると思います。そんな時は意識して抱っこしたり、触れ合いの時間を作ってみてください。しかし抱っこばかりしすぎるのも良くありません。子どもが何かに夢中になっている時はそっと見守ってあげてください。
抱っこは関係を深くさせる大切な役割になります。抱っこの時間を大切にしてくださいね。
❀職歴 保育士8年
❀資格 保育士・幼稚園教諭二種免許
❀壁面制作大好き
☆子ども一人ひとりに合わせた個別性の保育を行っています☆