「これなあに?」「これは?」子どもが興味を示した時のいい答え方

保育・子育て

子どもの成長は早いものですよね。

前まで歩けなかったのに、つかまり立ちをするようになったかと思えば、よちよちと歩き出す。何も話すことができなかったのが一語文を話すようになり、二語文を話すようになる。

あっという間にできることが増えて行って、少しずつ手がかからなくなる。

お母さんやお父さんとして子どもの成長は嬉しいけど、どこか寂しい、そんな気持ちになることがあると思います。

沢山お話ができるようになると指をさして「これなあに?」「これは?」と大人に聞いてくるようになります。子どもは興味心が旺盛なので気になったものがあれば近づいて興味を示しますよね。何回も聞いてくることもあるので、大人としては「前も言ったのに」と思ったり、なんでこんなに興味を持つのか疑問に思ったりすることがあると思います。

そこで今回は、どうして子どもが聞いてくるのか、どういう答えをしてあげると良いのかについてお話をしていきたいと思います。

「これなあに?」はいつ頃から言い出すのか

子どもは、2歳頃から二語文を話すようになると言われています。

保育園でも2歳頃のお子さんは、話すことのできる言葉がどんどんと増えていき、周りの物事に対する興味心も増えていきます。その中で「これなあに?」や「どうして?」という疑問を大人に対して投げかけてくる機会が多くなります。

どうして質問を沢山してくるのか

子どもの「これなあに?」「どうして?」という言葉、実は質問をたくさんしてくるのはこれが何かを知りたいから、物の名前を知りたいからだけではないんです。もちろん質問をすることで言葉の世界や知識をどんどん広げていっているという大切な意味もあります。

しかし、子どもが「これなあに?」「どうして?」と聞くのは説明をしてほしいだけでなく、

お母さんやお父さんなどの大人に話しかけることが目的になっていることがあり、もっと自分を見てほしい!もっと自分に興味を向けてほしい!と思っている場合があります。

ですので、子どもの気持ちを受け取って会話を広げてみたり、ちょっと大きめのリアクションをしたりすることでより子どもの関心を高めたり、子どもの満足度を高めてあげることがとても大切になってきます。

そこで今からはどういう答え方をすると良いのか、逆にどんな答え方をするとあまりよくないのか、具体的な答え方を用いて説明をしていきたいと思います。

●良い答え方

できるだけ丁寧に答えてあげる

(例)お花を指さして「これなあに?」と聞かれた場合

   「これはお花っていうんだよ。紫色で綺麗だね。お母さんがここに植えたんだよ。」

などと聞かれていること以上に答えてあげるとより言葉の知識や世界が増えると言われています。また、説明したことに対してまた新たな興味や関心を引き出すこともできます。

子どもに質問してみる

(例)「なにかなあ○○ちゃんは何だと思う?」

  「何色かなあ。何色だと思う?」

このように子どもに逆に質問を質問で返すことで子どもに考える時間を作ってあげることも子どもの考える力を育てる上で大切になってきます。

子どもに聞いてもし答えが間違っていたとしても「惜しかったね」など声をかけてあげることも大切です。答えが合っていたら「凄いね。」「よくできたね。」などと褒めてあげることが子どもの向上心につながると思います。

●あまりよくない答え方

(例)「今忙しいから後でね」

このような答え方や聞こえているけど何も答えないというのは、よくありません。

子どもの「知りたい!」という気持ちを摘んでしまうことになります。

また「後で」というふうに適当にあしらってしまうと子どもは大人の気持ちを感じ取り、聞かない方が良いのかなと思ってしまいます。

まとめ

今回は「これなあに?」「どうして?」など俗にいう、「なぜなぜ期」という声掛けについてお話をさせて頂きました。

忙しい子育ての中の子どもからの質問攻めは疲れてしまったり、イライラしてしまったりする時もあると思います。しかし、この「なぜなぜ期」というのは子どもにとって大切な時期になります。子どものからの質問に対し、子どもと一緒に考えたり楽しむ気持ちで接してあげたりすると良いと思います。また、子どもの質問や答えから、私たち大人にはない感性などが垣間見え大人も気づかされることが多くあります。

実際に筆者も子どもの答えや質問から気づかされることが多くあります。 創造性や想像力が育まれるチャンスなので一緒に楽しく乗りきれると良いですね。

<参考文献>
専門分野Ⅱ 小児看護学概論 小児臨床看護総論 小児看護学① 医学書院
保育・子育て
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