子どもを叱る時に気を付けること。きめつけないことの大切さ

保育・子育て

保育園で働いていると子ども同士のケンカやおもちゃなどの取り合いといったことがよく起こります。保育士としては、子ども同士のケンカには注意を行いますし、子どもに対し「なぜ、ダメなのか?」「どうして怒られているか?」ということを教えることは大切な仕事の一つだと考えています。ですが、「ケンカをしている」=「必ず叱らないといけない」というわけではありません。悪いことをしていると決めつけて叱ってしまうことが、本当に子どもにとって大切であるかをお話していきたいと思います。

決めつけないことの大切さについて、具体例を交えつつご紹介いたしますので、お付き合いいただければ幸いです。

具体例

Aちゃんがおもちゃで遊んでいましたが途中でぐずぐずし始め、おもちゃを自分から離してしまいました。するとそこにBちゃんがやってきておもちゃに触れようとしています。

それに気づいたAちゃんは自分が遊んでいるおもちゃを取られると思い不安そうな表情を浮かべていました。私はBちゃんがそのままおもちゃを使って遊びだすのかなと思いましたが何か考えがあるかもしれないと思い見守ることにしました。

すると、Bちゃんはおもちゃを持つとAちゃんに近寄りおもちゃを渡しながら「どーぞ!」と声をかけました。

いかがでしょうか。実際の現場では、泣いているAちゃんのおもちゃが取られると、もっと泣いてしまうのではないか、Bちゃんがおもちゃを取り上げてしまいそうなので、Bちゃんを止めようと思ってしまいがちです。

決めつけないことの大切さ

私はこのときBちゃんがおもちゃを取ると決めつけなくて本当に良かったと思いました。もし、決めつけてしまい注意をしていたら私がBちゃんの優しさや考え方を摘んでしまうことになっていたと思います。

子どもの視点に立って物事を考えることの大切さ子どもの目線に立って子どもからのみえ方や子どもの考えに寄り添い見守って声をかけてあげることの大切さに改めて気づくことができました。

お家でも結果としては散らかしてしまったりこぼしてしまったりすることでも、そこには子どもの優しさが隠れているかもしれません。もしかしたらお母さんにお茶をあげたいという気持ちでコップにお茶を入れようとしてこぼしてしまったかもしれないし、お母さんを手伝ってあげたい気持ちで行動を起こしているかもしれません。

日々の育児の中で大変だとは思いますが決めつけず見守ってあげたり、どうしてそのような行動をとったのか考えたり聞いてあげたりすることで子どもの考えてることがわかるかもしれません。

子どもの目線や立場に立つことが重要なポイントになると思います。

例えば大人でも誰かが落としたものを拾ってあげようとしたときに、「取らないで!」と言われると悲しい気持ちになりますよね。

自分の考えを、自分の優しい気持ちを否定されたような気持になって次からそのような状況になっても拾わないようになるかもしれません。

子どもの育児や保育でも一緒だと思います。相手の立場になって一度考えてみることはすごく良いことだと思います。

まとめ

今回は決めつけないことの大切さについてお話をさせて頂きました。

日々の生活や育児の中でついつい決めつけてしまって注意をしたり、怒ってしまったりすることもあるかもしれません。そんな時は少しの時間でもいいので子どもの立場に立って考えてみて、どうしてこんなことをしたのか聞くと良いと思います。そういえばこんなことを書いていた記事があったなぐらいに思ってもらえると嬉しいです。

今回の話が少しでも皆様の日々の生活の中で役にたてればと思います。

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